実務者・福祉をつくるコース

こちらでは実務者・福祉をつくるコースについて紹介いたします。

このコースでは、実務者研修、全身性障害者ガイドヘルパー研修の2つの修了認定を受けることができます。どのようなことを学ぶのか、何ができるようになるのかについて、ご説明します。

実務者研修

実務者研修修了後、介護福祉士へ

実務者研修って何?

介護関係の求人票を見ると、免許・資格欄に「ヘルパー2級以上」「初任者研修以上」と書かれたものが多いのですが、実務者研修はこの条件に該当する研修です。そのため、介護職として仕事に就くには必要な研修といえます。

また、介護福祉士という国家資格があります。介護の仕事を続けていくために、介護福祉士はぜひ取ってほしい資格です。国も勤務先も取得を勧めており、介護福祉士の人数によって、勤務先の収入が上がるといった仕組みになっており、職員にとっても資格手当がアップします。

この介護福祉士国家試験を受けるには、介護のお仕事の経験3年とともに、実務者研修修了が義務づけられています。実務者研修とは一言でいうと、これから仕事をしながら介護福祉士になるためには必須の研修です。そのため今、実務者研修を受講することは、今後のメリットになるといえます。うちの生徒さんにはいつもこう言っています。

「実務者研修で介護職になることはできる。しかしそれは介護の世界に入るための入場券に過ぎない。新神戸駅には入れるが、新大阪にも行けない。介護福祉士というチケットをとって、初めて東京に行けるんよ。」

実務者研修って難しい?

450時間プラスアルファ相当のカリキュラムが厚生労働省によって定められており、当社は平成25年に近畿厚生局より兵庫県下で初めて指定を受けた研修機関です。先ほどのとおり、このカリキュラムは介護職経験者向けにつくられている一方、生徒さんはこれから介護職になる人なので、当社では未経験者向けの授業に力を入れています。まだお読みでない方は、まずはクウネルの授業の特徴を先にお読みください。

他に力を入れている授業は?

 実習先から来ていただくリアル授業、そしてZOOMを使ったオンライン見学です

介護職、福祉職の経験のない生徒さんのために、いろいろな職場から職員さんに来ていただいて、どんな職場、どんな利用者さん、どんな職員さんなのかなど、リアルな授業をしています。訪問介護、デイサービス、小規模多機能、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ケアハウス、就労継続支援、ガイドヘルプ・・・。これらは生徒さんにとって未来の職場でもあるため、自分の進路を考える機会にもなります。そしてオンラインで職場を見学し、進路を判断していきます。

 実物を使った医学の授業です

管で栄養を摂る経管栄養、吸引器で痰を取る喀痰吸引、人工肛門、人工膀胱、尿道に管を入れて排尿するための膀胱留置カテーテル・・・いろいろな医療処置が必要な利用者さんがいらっしゃいます。介護職経験のない生徒さんのために、人形を使った経管栄養、喀痰吸引の実技は、生徒さん3人から4人に先生1人で行います。またAEDを使った心肺蘇生の実技、血中の酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターの装着実技、人工肛門、人工膀胱の袋の交換実技、膀胱留置カテーテルの挿入見学の授業もあります。医学の授業が難しくならないように、実物を使った授業を増やしています。

 介護だけでなく、知的障がい、発達障がい、精神障がいのある人への支援を考えます

高齢の人の介護、身体に障がいがある人の介護だけでなく、知的障がい、発達障がい、精神障がいを理解し、どのように支援をしていくかの実際について、学んでいきます。そして、そのような障がいがある人が利用されている生活介護や就労継続支援の職場を、自分の進路とする先輩がいます。

 教材を使った演習です

先生の授業を聞いてノートをとるだけでは、自分がどこまで理解しているのかがわかりません。そのため、適宜、教材演習の時間を設けています。テキストを使いながら、問題を解答していきます。テキストを読む時間にもなり、どのページに何が書かれているかもわかってきます。テキストを使いこなすことで、卒業後、今度は仕事の中で利用者さんの病気や障がいのことなどを調べる術を身につけていただければと思っています。また、論述式のレポートは宿題の形で提供しており、これまでに習った授業、職場体験実習を通して作成していきます。

福祉用具の体験実習に行きます

神戸市西区にある兵庫県立総合リハビリテーションセンターに行って、福祉用具を使ってみる体験をします。中にある福祉用具展示ホールで、見て、触って、使ってみる、カタログではわからない実体験です。 

いろいろな車いすを使ってみる

車いすにはいろいろな種類があります。電動もあれば、背がリクライニングするものもあり、中には車輪が6つのものもあります。実際にいろいろなタイプの車いすを使ってみて、その特徴を理解していきます。

用具の力を使ってみたら?

立ったり、移ったり、座ったりは、介護職員さんの力だけでもできますが、リフトを使ったり、シートやボードを使って、することもできます。利用者さんも痛くないし、介護職員さんのからだも傷めない、そのような福祉用具も体験します。近い未来の職場を、ここで体験します。

介護テクノロジーを見てみる

今は、利用者さんの居室の様子がわかるカメラ、眠っている目覚めているがわかるベッド、排尿・排便をしたら知らせるセンサー、インカムで話すことで記録ができるシステムがあります。利用者さんが転倒した原因がわかる、眠っている間はお部屋に入らない、スマホを見れば夜勤の職員からの申し送りがわかる時代です。働き方もこれから変わっていきます。その最先端を見ることができます。

職場体験実習に行きます

第1実習で、1か所2日、合計4か所の職場を体験します

認知症、失語症、片まひ、寝たきりの人・・・いろいろな状況の利用者さんがいらっしゃいます。初めて介護・福祉の世界に触れる生徒さんのために、「自分は利用者さんに対し、愛着の気持ちが持てるだろうか」「どんな職場が自分に合うだろうか」ということを確認してほしいと思います。そのために、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、有料老人ホーム、ケアハウス、訪問介護、デイサービス、就労継続支援・・・いろいろな職場体験を取り入れ、会って、話して、実感としてわかるようにしています。

第2実習で、同じ所での10日間の職場体験をします

いろいろな職場体験をした後に、自分が合うと思える職場を1種類選んで、同じ所での10日間の職場体験実習をします。10日あれば、利用者さん、職員さんの名前も覚え、関係もできてきます。職場の様子も知ることができ、自分に合った職場かどうかも見えてきます。自分の進路を決める機会になり、その後の就職活動へとつながっていきます。

実習先はいくつあるの?

尼崎から姫路まで50か所あります。学校に通うより、家から近い実習先がほとんどです。そのため、中には実習先で内定をもらってくる生徒さんもいらっしゃいます。求人票だけではわからない、中を体験しての就職は安心なのでしょう。そのため、実習先にはクウネルの先輩が勤務しており、後輩の実習のときには、面倒をみてくれているみたいです。

実習先に就職しないといけないの?

いえいえそんなことはありません。多くの先輩は、もっと家から近いところに就職しています。家から自転車で行けるという人が一番多いです。進路選択において、近所は欠かせないようです。

実習に行くと進路が決まるの?

実習で、特別養護老人ホームを体験してよかったので、家の近所の特別養護老人ホームに応募する生徒さん。特別養護老人ホームを体験して悪くはないけど、他の生徒さんが実習に行った特別養護老人ホームが気になるので、後日、1日体験に出かける生徒さん。特別養護老人ホームを体験して自分には合わないと思ったので、有料老人ホームに切り替えて応募する生徒さん。大筋が決まるということでしょうか。

 障がい福祉を学びます。

 全身性障害者ガイドヘルパー研修

車いすを使って外出

正式名は全身性障害者移動支援事業従業者養成研修という長い名前なのですが、脊髄損傷などで車いすを使っている人が外出する際に介助を行うガイドヘルパーを養成するための研修です。兵庫県が定めたカリキュラムに則り、県障害福祉課に申請し、指定をとって実施しています。

たとえばどんな授業?

 車いすを使いこなす

車いすの広げ方、たたみ方はもちろん、段差のあるところ、上り坂、下り坂、土道、砂利道など、いろいろな場所での車いす体験をします。

 車いすで外出したとき、起きるかもしれない事故を予測してみる

雨で濡れた道、踏切の横断など、設定された事例の中で、起きうる事故を予測し、未然に防ぐにはどうしたらいいかをディスカッションしていきます。

 電車に乗って食事や買い物に行く車いす演習

車いすで三宮駅に行き、電車に乗って、ショッピングモールで食事や買い物をします。このときも、街中で起きうる事故を予測し、実際にどのように行動したかを検証していきます。

手続きの流れ

ハローワークで相談

本コースは、どなたでも受講できるものではなく、現在求職中の方が介護職、福祉職として再就職するための職業訓練です。ハローワークから指示、推薦を受けた方が応募します。

コース説明会で詳細を聞く(参加は自由です)

コース説明会を適宜開催しています。お電話での質問もOKですが、会って質問できる機会もいいものですよ。実際に勉強をしていく会場も見られますし、選考会の会場下見にもなるかも。

選考会を受ける

筆記試験と面接による選考会があります。

合格する

入校式でお待ちしています。卒業まで一緒に勉強しましょう。

次回のコースのご案内

訓練期間 令和6年10月22日 ~ 令和7年4月18日
原則、土日祝は休みです。(土曜日実施の日が数日あります)
時間

10:00~16:10(9:30始業の日、17:30終業の日が、若干あります)
職場体験の実習時間は1日7時間で、始業終業時間は実習先に合わせます。

場所 こうべ市民福祉交流センター(三宮駅より徒歩11分)他
必要な費用 教材費等14,630円 他に演習用昼食代1食分、保険料4,900円、補講料(1h)2,000円
募集期間 令和6年8月27日 ~ 令和6年9月26日
コース説明会 令和6年9月10日、24日  各10:30(他の日の場合もご相談ください)
説明会や見学希望の方は、事前にクウネルまで電話またはメールで、お名前、連絡先電話番号、希望日をお伝えください。
選考会 令和6年10月9日 9:30

お問合せ・ご相談はこちら

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
078-797-8688

受付時間:平日 9:00~17:00

介護研修ならクウネル介護センターにお任せください。当センターは介護福祉士実務者研修、介護職員初任者研修、各種研修のお手伝いをしております。お気軽にご相談ください。

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<受付時間>平日 9:00~17:00

クウネル介護センター

住所

〒654-0134
兵庫県神戸市須磨区多井畑東町9-32

受付時間

平日 9:00~17:00

研修会場 地図
研修会場 住所

兵庫県神戸市中央区磯上通3-1-32
神戸市立こうべ市民福祉交流センター

研修会場へのアクセス

JR三ノ宮駅、阪神・阪急神戸三宮駅、地下鉄三宮駅から徒歩約11分