クウネルの授業の特徴

百聞は一見に如かず

知る

教室の中でテキストを読んでいくような授業ではありません。

「高血圧140/90mmHg」を読むのではなく、実際に血圧計で測ってみる。

「嚥下困難な人にはとろみ食」を読むのではなく、実際にとろみ剤を使って味わってみる。

「認知症の症状」を読むのではなく、職場体験実習で、認知症の人に会ってみる。

リアル。

これがクウネルの授業の特徴です。

知るには、実際に体験してみることが一番です。ほかにもこのような授業をしています。

 

 腕や脚に装具をつけ、老化疑似体験学習

関節は曲がりにくいし、腰は曲がって歩きにくい。目の前が白っぽく見えるので、財布の小銭も百円玉なのか十円玉なのかよく見えない。するとこんなことがわかります。

「階段の手すりはありがたい」「こんなに自販機が使いにくくなるとは・・・実感」

 おむつ体験演習

実際に紙おむつをつけて排泄をしてみると、こんなことがわかります。

「4回分吸収と書いているおむつだけど、早く替えてほしいのが本音」

「寝たままで排泄すること自体が難しい」「トイレで排泄できることの幸せ」

 ベッド上での臥床体験演習

ベッドに寝てみて、介助を受けることでわかることがあります。

「結構揺れるなあ」「頭側を人が歩くのは、嫌」「次に何をするのか言ってよ」

「股を覗き込むのは恥ずかしいからやめて」

 電車に乗って買い物に行く車いす演習

車いすで電車に乗る、街中を車いすで行く、車いすで買い物をする。するとこんなことがわかります。

「目線の高さが低くなるので、まわりが違って感じる」「点字ブロックは車いすにはガタガタする」

「駅のエレベーターってどこだっけ」「手の届かない所にある商品って多いなあ」

 

こういった介護を受ける人の立場を体験することで、介護をする際に何を大切にしないといけないかがわかるのではないでしょうか。

百見は一考に如かず

考える

は教室では何をするのかというと、考えて、その考えを書いて、語って、発表する授業です。たとえばこんな感じです。

 先生は生徒さんの考えを求めます

たとえば、介護保険制度の仕組みを習うだけではありません。では介護保険制度のよい所と、改善が必要な所は何ですか?と、生徒さんの考えも聞いていきます。ただの暗記だけでは、答えることはできません。どのように自分が考えるかということが大事。そしてその自分の考えを毎回書いていきます。

 毎授業後に自分の考えを書きます

授業のまとめというレポート用紙に毎授業後に自分の考えを書いていきます。クラスによって異なりますが、卒業までに、初任者・福祉コースで100枚、実務者・福祉コースで200枚ぐらい書いていきます。書かれたひとりひとりの考えは先生に渡り、次の授業では、皆さんの考えに対し、先生が返事をしてくれます。授業はこのように双方向のコミュニケーションをとって進んでいきます。誤字があったり文章がわかりにくいとき、質問があったときは赤ペンを入れてお返ししたりもしています。最初は書くことが苦手だった人も、最後の方では書き慣れていました。卒業の時に「一番ためになったのは、この授業のまとめを書き続けたこと」と言われ、思わず笑ってしまいました。

 介護の相談を受けてみる

「要介護1という結果が出たのですが、このあとどうすればいいですか」などの相談を受けたとき、どのような回答をしていくかを、生徒さんが回答者、私が相談者となって進めていく口頭試問があります。筆記試験だったら「居宅介護支援事業者に連絡」とだけ暗記しておけばいいのですが、続けて「居宅介護支援事業者って何ですか」と訊かれたら、その内容も知っていないと答えることはできません。次に何を訊かれるかがわからない中で、相手が知りたいことは何かを考え、どうやったら相手がわかるように伝えられるかを考え、語っていきます。

 一連の流れでの介護とコミュニケーションをしてみる

介護では、移乗、車いすでの移動、着替えなどの介助行為を別々に行うわけではありません。これらが組み合わされ、利用者の人の状況に応じた形で、さらにコミュニケーションを伴って行われます。そのため、たとえば「利用者の方が着替えをしてベッドからリビングに行きたいとおっしゃっています」などの設定された事例で、生徒さんがどのように介護、そしてコミュニケーションをすればいいのかを考え、そして発表します。

百考は一行に如かず

実行する

最終的には介護や福祉の仕事に就いて、現場で利用者さんの支援を行うことが目標です。いくら知り、考え、行動するようになっても、実際、現場で発揮できなければもったいない。では、どのようにして職場を選べばいいのか、そのためにあるのが職場実習先を招いてのリアル授業、そして職場体験実習です。

 第1実習で、いろいろな現場を見てみる

生徒さんの中には、人の役に立つ仕事がしたい、知り合いに介護の仕事に向いているといわれて入校された人もいます。しかし、実際に利用者さんに会ったこともなく、毎日の仕事が自分に合っているのかもわかりません。そのために、まずは現場に行って見てみます。そして職場には、介護度が高い入居者さんが多い特別養護老人ホーム、介護度が低いお年寄りの方が日帰りで通うデイサービス、ヘルパーさんが自宅に来る訪問介護、障がいのある方が仕事をしている就労継続支援事業所など、様々あります。1か所1~2日の職場体験実習で、生徒さん自身が、まずは介護・福祉が合っているのか、どのような職場なら合うのかを確認していきます。 

 第1実習後の面談

第1実習後に生徒さんひとりひとりと私が面談をして、合う職場、合わない職場を訊いていきます。適性の問題もありますが、「子育てをしながら仕事をするので短時間勤務で」などの条件面の問題もあります。そして一番希望に近い職場を選び出し、次はその職場で2回目の職場体験実習を行います。 

 実習先から来ていただくリアル授業、そしてZOOMを使ったオンライン見学で、職場を深く知る

訪問介護、デイサービス、小規模多機能、ケアハウス、有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、就労継続支援、ガイドヘルプなど、実習先を招いて、どんな職場なのか、どんなふうに利用者さんと関わっているのかを、深く知ることができます。そしてオンラインで職場を見学し、自分の進路を判断していきます。 

 第2実習は、ひとつの職場で長く実習をする

次は同じ所での5~10日間の職場体験実習です。長く居ることで、利用者さんのこと、職員さんのことがわかってきます。そして自分の進路にも確信が持てるようになります。

 第2実習後の面談、そして就活

第2実習後にも、生徒さんと私との面談があります。この頃から具体的な就職活動に入っていきます。先ほどの実習先に就職される生徒さんもいらっしゃいますが、もっと家から近いところに絞って就活をされる人、介護や福祉以外の仕事に進まれる人もいらっしゃいます。就職先は自由です。

 職場の実際を知るための先輩の体験談

現場で介護職、福祉職として仕事をしている先輩の体験談を聞く授業があります。なぜ介護や福祉の仕事に就いたのか、どんな思いで仕事をしているのかなど、聞いていきたいと思います。先生と違って、生徒さんに近い立場にある人のお話は、なかなかいいものですよ。

 採用の実際を知るための採用担当者の体験談

介護、福祉関係の採用担当の方に来ていただいて採用体験談を聞く授業があります。求人側の本音、合否のポイントなど聞いていきたいと思います。また採用だけでなく、入社後の給料、福利厚生、研修がどう変わっていくかなど、他では聞けないお話もあります。

また、福祉の就職フェアも行ってみたいと思います。たくさんの施設、会社のブースが並んでいます。こんな気持ちで仕事をしていますとか、こんな人を待っていますとか、いろいろな話を聞くことができますよ。自分の家の近所にこんな施設があるんだと、再発見もあるかも。

 卒業、そして就職

卒業後、生徒さんたちは就職していきますが、卒業後も茶話会を開き、まだ就活中の人とは個別面談を、就職した人とは職場の情報交換ををする機会を設けています。職場に慣れるのに時間がかかる人もいらっしゃいます。そんなときは愚痴を聞いたりして、まあストレス発散の場になっているかもしれません。

 就職後

就職後に、卒業生がぶらりと学校によく寄ってくれます。「久しぶりに先生に会いに来た」というときもあれば、後ろで授業を聴講するだけのときもあります。「昔聞いた授業を今改めて聞いて、初心を取り戻せたよ。」と言っていました。毎日の仕事の中で忘れそうになる何か、何のために介護職、福祉職になったのか、そのスタートラインを確認したかったのでしょうか。

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